どこまで立ち入れて、どこからが立ち入り禁止なんでしょう。

行き場のないこの想いは、長い間、貴方の少し離れた所でくるくると停滞中。









「何年か越しの片想い」〜更新中〜



















どこまでが踏み込んでいい領域で、

どこからが踏み込めない領域なのか。



そんな事を考えながら貴方の隣に並ぶの。



私達の距離は近いようで、とても遠い。

いつまでも続く―――そんな関係。



















仕事中、膨大な資料と格闘してる姿。

真剣に稽古に取り組む姿。

煙草をふかす姿。

ふいにみせる笑顔。



貴方のいろんな姿を傍で見ていると、

自分は特別な存在なのかもって思いが過ぎる。



貴方のいろんな表情を傍で見ていると、

貴方の心にまで近付けたような感覚に陥る。





―――……だけど本当は遠いまま。





物思いに耽っている姿。

どこか遠くを見つめながら煙草をふかす姿。

顔は笑っていても目はちっとも笑っていない表情。

時々見せる寂しそうな横顔……



そんな時は私の入り込む余地なんてどこにもない。

これは「踏み込めない領域」

だって貴方のそういう時っていうのは、必ず別の誰かの事を思っている時だから。

私じゃない、別の誰かを―――ずっとずっと、長い間。



















貴方の心の中に私が入れる場所なんてない。

そんな想いは四六時中私の周りを取り囲んでいる。



近付きたくても近付けなくて。

離れようとしても今更そんな事は無理で。

……諦めようと試みても結局はそんな事出来ないんだ。





なんて切なくて、なんて哀しい恋。

もう何年になるでしょう。

いくつ季節が巡っても、私達の距離は離れたまま。





先に進もうと思えば、いくらでも進めるのかもしれない。

勇気と度胸があれば。

だけど臆病な私にそんなものは残念ながら備わっていない。



「踏み込んで拒絶されたら立ち直れない」

そんな些細な思いが邪魔をしている。



でもこればっかりはどうしようもない。

貴方を好きすぎて、好きだからこそまた臆病になる。



















ねぇ土方さん。

私がそこへ行くにはどうしたらいいですか?

踏み込めない領域へ、見えない壁を早く乗り越えたいよ。

―――乗り越えるには自分の弱さに立ち向かわなくちゃ。





貴方に私の想いが届くのは?

募りに募ったこの気持ち、少しでもいいから貴方に届いて欲しい。

―――届くように努力しなければ。





ねえ土方さん。

―――「私が傍にいるの、知っていますか?」





聞きたくても聞ける筈もない。

だって、その先何が起こるか解らないから。



















気付かない貴方と臆病な私。

遠くにいる誰かをいつも想い、何も語らない無口な横顔の貴方と、

前進しなければ何も変わらないと知っていながら、それでも未だ足踏みしてしまう私。









そんな2人は微妙な距離を保ちつつ、今日も片想い記録更新中。





















――――――――――
えー…片想いの話です。(タイトルからしてそうだろ)
2人とも別々に片想いです。
まーね、土方さんのお相手は言わずもがな、ご想像にお任せします。
それにしても土方さんとの絡みが一切出てきませんね。どうしたらいいですか。
…ちょっと待て、しかも名前変換も全く意味を成していない!(今更
うーうーうー!これじゃあもうまるきり妄想小説da!
……ま、まぁ目を細長くして見守って下さい…(何